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内容紹介
めまいは、ひとたび発作に襲われると立ち上がることも歩くこともできず、吐きけや嘔吐に苦しむこともある大変つらい症状です。原因となる病気によっては慢性化・再発しやすく、長期間苦しんでいる人がたくさんいます。「食事がとれない」「眠れない」「仕事に行けない」「買い物にいけない」「乗り物に乗れない」「家事ができない」といった深刻なケースでは、外出できずに家に引きこもってしまうこともあり、特に高齢者では体力が急速に衰えて死亡リスクが高まるともいわれています。めまいはこのようにやっかいな症状ですが、実は運動療法(リハビリ)が有効であるというエビデンス(科学的根拠)が豊富にあり、体操で改善することができます。本書の1分体操は、大学病院や専門外来で行われている信頼のおける運動療法の中から、自宅でもできて効果の高いものを選りすぐってまとめたものです。
めまいには、目がグルグル回る「回転性めまい」と、フワフワ浮いたように感じる「浮動性めまい」があり、回転性めまいはBPPV(良性発作性頭位めまい症)やメニエール病、浮動性めまいはPPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)が原因であることが多いといわれています。
本書では、めまい治療のスペシャリストである大学病院や専門外来の医師が、こうしためまいの原因となる病気についてくわしく解説し、改善のための1分体操を図解でわかりやすく紹介。めまいが解消する睡眠法や食事法、入浴法といったさまざまなセルフケアや注意点など、日常生活で役立つ情報もふんだんに盛り込んだ、これ1冊でめまい対策のすべてがわかる完全ガイドです。
著者について
横浜市立みなと赤十字病院めまい平衡神経科部長
1989年、北里大学医学部卒業。国立相模原病院、北里大学耳鼻咽喉科を経て現職。1995年に「健常人 OKAN(視運動性後眼振=めまい)」の研究で医学博士取得。1996年、米国ニューヨークマウントサイナイ病院にて、めまい研究を行う。北里大学耳鼻咽喉科で徳増厚二教授(1989年当時)から指導を受けた北里式前庭リハビリをもとに、オリジナルのメソッドを加えた「めまいのリハビリ」を患者に指導し、高い成果を上げている。日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本めまい平衡医学会専門会員・代議員・相談医、国際バラニ-学会会員。著書に『めまいは寝てては治らない』(中外医学社)ほか多数。