
内容紹介
世界が注目する日本の「麹」は、食材のうま味を最大限に引き出し、美と健康をもたらすスーパーフード。なんと、麹は消化・代謝を助ける「酵素」を100種類以上含み、300以上の有効成分を生み出す、いわば栄養のデパートです。その発酵パワーは便秘や下痢などのおなかの不調をはじめ、シミ・シワなどの肌の衰え、疲労感、高血圧、免疫力の低下など、体のさまざまな不調を改善し、快適な毎日を過ごす手助けをしてくれます。さらに、麹から作る甘酒は「飲む点滴」ともいわれ、毎日1杯飲むだけで心も体もパワーがみなぎってきます。本書では、こうした麹・甘酒のパワーを最大限に活かす方法を、発酵学のオーソリティがくわしく伝授。体の不調別に、麹・甘酒の最適な食べ方・飲み方を紹介します。レシピページでは、料理の味わいが深まる魔法の発酵調味料「麹調味料」の作り方や、砂糖の代わりに甘麹を使った栄養満点の「甘麹スイーツ」、健康効果を高める甘酒のアレンジドリンクなど、麹・甘酒の活用法が満載。麹の魅力のすべてを余すことなく知ることができる一冊です。
著者について
小泉武夫【監修】
東京農業大学名誉教授。1966年に東京農業大学農学部醸造学科を首席で卒業。講師、助教授を経て、1982年に東京農業大学応用生物科学部醸造科学科教授に就任。2009年からは同大学名誉教授。日本における発酵学・醸造学の第一人者で、発酵食品の研究と教育に尽力。東京農業大学退職後も鹿児島大学や琉球大学、福島大学、広島大学、石川県立大学、別府大学、宮城大学など全国複数の大学で客員教授として教鞭に立ち、後進の育成に力を注ぐ。発酵食品ソムリエ講座「発酵の学校」校長やNPO法人発酵文化推進機構理事長、全国発酵のまちづくりネットワーク協議会会長などを務める傍ら、発酵文化の普及と地域振興に取り組み、日本の食の魅力を広く伝えている。世界各地の発酵食品や珍味、奇食に挑戦する「食の冒険家」でもあり、あらゆる食や食文化の魅力を発信しつづけている。日本経済新聞では『食あれば楽あり』を30年以上連続掲載し、著書も単著で150冊を超える。
金内 誠【監修】
宮城大学食産業学群フードマネジメント学類教授。1999年に東京農業大学大学院農学研究科博士後期課程生物環境調節学専攻修了。博士(生物環境調節学)。カリフォルニア大学デーヴィス校研究員、民間食品会社のフードサイエンス研究所を経て、2005年に宮城大学食産業学部(現・食産業学群)助手となり、2009年に同准教授、2017年より現職。著書に『発酵の教科書』(IDP出版)、『理由がわかればもっとおいしい! 発酵食品を楽しむ教科書』(ナツメ社)、『ワインの教科書』(IDP出版)、『発酵・醸造の新展開: 育種、プロセスDXから精密発酵、アップサイクルまで』(エヌ・ティー・エス)、監修書に『すべてがわかる! 「発酵食品」事典』(世界文化社)など。